その他

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山下 りん

山下 りんは、1857年(安政4年)5月25日、笠間に生まれ、兄と弟の三人兄弟でした。りんが7歳の時に父が亡くなり、貧しい生活でした。幼いころから画家を目指し、家族の反対を押し切り上京したのが16歳の時です。明治10年、日本最初の工部美術学校へ入学しましたが、教師の指導に不満を覚え、同13年退学しています。学生時代にロシア正教宣教師ニコライの洗礼を受け入信し、ロシアへ留学しました。明治16年に帰国した後、イコン画家(聖画家)として明治から大正にかけて建てられたロシア正教会の聖堂のために多くのイコン画を描き続けました。大正7年に故郷、笠間に戻りましたが、一切絵筆をとることはありませんでした。イコン画に生涯を捧げ、独身を通したりんは、晩年、好きな酒を楽しみ、悠々自適な生活を過したようです。

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